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戸田和幸が回想する02年W杯。「大会が終わったら死んでもいいと思っていました」

text by 原田大輔 photo by Getty Images

「アレックス(三都主アレサンドロ)にしてもFKが入っていればスターですから」

――当時と言えば、戸田さんの赤い髪も印象的でした。

「あれはもう、自分なりに目一杯、アクセルを踏んでるんですよ(笑)。一生に一度の舞台だからというのもありましたけど、あの舞台で小さくまとまるなよっていう自分へのメッセージでもあった」

――グループステージ突破は、やりたいサッカーができた証でしょうか?

「そうですね。初戦は少しテンションが高すぎて、少し雑になったところはありましたが、2戦目、3戦目に関しては、初戦より落ち着いてやれましたし、ゲームの進め方も悪くなかった。調子のいい人がゴールを決めて、自分もそれなりに仕事ができたという実感もあった。サポーターのあと押しももちろんありましたけど、2つ勝てたのは大きかったですね」

――ベスト16のトルコ戦は、グループステージとはまた違ったのでしょうか?

「個人的には違いはありませんでしたね。ただ、グループステージ以上にこちらがボールを持つ時間が長くなって、先に点を取られてうまくやられてしまった」

――トルコ戦はグループステージからメンバーがかなり変わりましたよね?

「それに関しては、理由は分からないですね。ただ、みんな出る資格のあるメンバーですからね。アレックス(三都主アレサンドロ)にしてもFKが入っていればスターですからね。結構、疲労も出ていましたし、フレッシュな選手を入れたいということもあったと思います。結果、負けてしまったのでいろいろ言われますけど、勝てばそれで褒められるわけだし、監督ってそんな商売ですよね」

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