「一度リズムをつかんで主導権を握ったら、その時間帯に確実にゴールを奪うこと」
――本田選手は「W杯で優勝する」と公言しています。優勝5回を誇るブラジル出身のネルシーニョ監督から見て、日本がW杯で優勝を成し遂げるためには、どのような部分が鍵になると見ていますか?
「コンフェデレーションズカップなど、日本の試合を見ていて思ったことですが、日本は非常に良い試合の入り方ができますし、試合をコントロールする実力を持ち、戦術面の統一もできています。
そういうチームの実力は示すことができているのですが、良いリズムで試合を運んでいる時に決定機を外してしまい、流れをつかみ切れない、もしくは相手に流れを渡してしまうという試合を何度か見ています。
W杯では、そこは絶対に許されないことです。W杯では大量得点の試合がほとんど発生しません。したがって、自ずと試合の中で訪れる決定機も限られてきます。そこは、世界レベルのチームは確実に決めてくると思っていなければなりません。
当然、自分たちも世界レベルのチームを相手にする以上、決めるべきところで確実に決めなければ、ゲームの内容、優位性をスコアに反映させることはできません。先ほどから何度も言っていますが、日本は技術レベルも戦術面も優れていますので、一度リズムをつかんで主導権を握ったら、その時間帯に確実にゴールを奪うことが大事になってくると思います」