「ボールの支配者とならなければ、EURO連覇とW杯優勝は実現し得なかった」
――コンフェデレーションズカップでは決勝でブラジルに敗れましたが、リベンジを果たす意欲はありますか?
「フットボールではリベンジのチャンスが与えられるものだ。1年前の対戦ではブラジルにキックオフ直後と前半終了間際に得点を決められ、心理面で大きな打撃を受けた。あとペドロの決定機をダビド・ルイスが防いだことも覚えている。あれが決まっていれば、流れは変わっていたかもしれないね。
ただブラジルは、開催国として厳しい要求を突き付けられながらも、極上のプレーを見せていたと思う。プレッシングやボールを動かしていただけでなく、どう戦うべきかを理解しながら僕たちを追い詰めた。スペインはそのようなプレーを前にして、自分たちのフットボールを見せられなかったんだ」
――スペインのプレーは、バルサの延長線上にあるものだと思いますか?
「疑いようもない。自分はポゼッションやプレースタイルにこだわる人間だが、その正当性は結果が証明しているはずだ。スペインではアラゴネスがチームのプレースタイルを確立し、ビセンテもそれを継続して成果を収めた。
年月の経過は、僕たちが間違いを犯していなかったことをはっきり示している。ボールの支配者とならなければ、EURO連覇とW杯優勝は実現し得なかったことだ」
――あなたの意見からは、バルサのプレースタイルに絶対的な誇りを持っていることがうかがえます。
「自分がそのプレースタイルの旗手であると考えているし、大きな誇りを感じている。僕はボールを保持すべきと教えられながら育ってきたんだよ。バルサに入団して最初に取り組んだ練習は、ロンドとGKなしのミニゲームだった。ボールを回し続けることを主とした練習で、もう最高だと感じたね」