「前回のW杯でよかった点は、ピンチを阻止できる一歩がしっかり出たこと」
本田がベスト16の原動力となった2010年南アフリカW杯では、日本は4試合戦ってわずか2失点。超守備的戦術が結果に結びついたのは周知の事実である。その戦い方と現在の戦い方は比較しづらいと彼自身は捉えているようだ。
「前回のW杯と比べると、やはり守備に重点を置いたスタイルと、攻撃に重点を置いたスタイルっていうのが違うから、単純に比較しても参考にならない。どちらのスタイルにもいいところ、悪いところがあるわけで、前回は失点しなかったかもしれないけど、こうやって4点は取れなかったと思う。
悪いところばかり見るっていうのは、メディアのみなさんにお任せして、個のスタイルで行くって決めた以上はビビらず、これを維持しながら解決できるところはしていきたいと思いますね。
ただ、(失点する)雰囲気があると思うんです。プレッシャーに行けているところはいいけど、行けなかったら最終的にどうするかとか、そういうちょっとしたことが失点につながっていると思うんで、話し合いたいですね。
前回のW杯でよかった点は、ピンチを阻止できる一歩がしっかり出たこと。失点しそうな場面はたくさんあったけど、しなかった。その一歩が出る出ないという、ホントに細かいところ。厳しい精神面でそれを阻止できるんじゃないかと僕は考えています」
南アで自分自身の存在感を強烈にアピールした本田には、日本の明暗を分けるポイントが誰よりもよく分かっている。それを初戦までの残された1週間でチーム全体に伝え、徹底させていくことが、彼に託された責務だ。
【了】
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