攻撃の切り札に実戦経験を。ザックの判断に注目
直前に情報を出すことを嫌うか、それを出しても選手に経験や試合勘を掴ませたり、体に実戦の刺激を入れることを大切にするか。
それは難しい判断であり、トレードオフの関係にあるが、個人的にはW杯のような強烈なプレッシャーのかかる大舞台、テンションも極めて高くなっている試合に、しばらく実戦から遠ざかっている若手を途中から投入して普段通りに持ち味を発揮するのを期待するのは少し酷かなと感じる。
齋藤の立ち位置は攻撃の切り札であり、本番で試合に出るとするなら点が欲しい場面だろう。そんな重圧のかかる局面にぶっつけ本番でピッチに立って、普段のプレーを出すのは容易ではない。
少しの時間であっても、その前にシミュレーションさせておいた方がいいような気がするが、ザッケローニ監督がどういう判断を下すか注目したい。
【了】
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