「僕らが中央の近い位置でボールを持った時は手ごたえを感じている」
香川のフィニッシュへの動きが活性化した1つの理由が、中央でプレーする時間が長かったこと。
もともとザックジャパン発足時から「トップ下でやりたい」と熱望していた彼にとって、ゴール前の怖さと得点の鋭さがより発揮できるのは真ん中でのプレーだ。本田圭佑や大久保嘉人と近い距離感で動けたことで、自分らしい仕事をより見せられたのだろう。
「前半から圭佑君と話をして、自分が中へ行く回数を増やしてもいいのかなというのはあった。後半になるとスペースが空いてくる分、自然とそういう回数が増える。
前半からそれを増やして、チームとして主導権を握るという意味では、自分が中に入った方がもっと上手くボールは回るんじゃないかなと思っている。そこはうまく、試合展開を読みながらやっていきたいですね。
圭佑君が前に行くとかじゃなくて、距離感の問題ですね。ポジショニングだったり、お互いがどこにいった時にどこに入るかというのはある程度、感覚で把握できているし、僕らが中央の近い位置でボールを持った時は手ごたえを感じているので。
コスタリカ戦は嘉人さんもいたけど、連動性がすごく良かった。ポジショニングの距離感にしても、ボランチからの縦パス、それからの落としだったり、そういう展開がすごくみんなの体に染み付いていたのかなと。いいリズムでボールを回せていましたね。
そういう中で課題があるとしたらフィニッシュの精度のところ。それくらいチャンスがたくさんあったので、確実性を1人ひとりが意識してやるしかない。それに尽きる。崩しの面はいいものあったからこそ、どうゴールを決めるかだと思います」