Check1 福西さんはどんな選手?
「自分がレアな選手として登場するのはうれしいですね。ふつうに出てきてすぐに“いらない”とか言われたら悲しいですから(笑)」と、『サカつくシュート!』登場を喜ぶ福西崇史さん。ご自身の現役時代をひとことで表現すると? という質問には、「クレバーな選手ですかね」。
攻守両面に渡り、試合展開を先読みしたポジショニングは、最小の動きで最大限の効果を発揮する。相手が動いているときに自分が止まり、最適のポジションをとることでスペースが生まれる。ピンクフロイドの名曲に「あなたにここにいてほしい」というものがあるが、福西さんはまさにそういう選手であった。
「よく走れ、と言うでしょ。しんどいのに走るのはなんでかな、と思う。スペースを自ら消す、体力を自ら費やす。いいタイミングで走れば自分でスペースを使いこなせて疲れることはない。それを周りと合わせればいい、考えてやったほうがいい、というプレーが僕のベースです」まさしくチームがカウンターを喰らったとき、危険地帯に猛ダッシュでいち早く駆けつけてピンチを防いでいたのはいつも福西さんだった。
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