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日本代表 10年前

コスタリカ戦での“調整”は予定通り。決定打に欠いた大迫と柿谷、収穫は大久保の存在感

キプロス戦に続いてテストと調整だったコスタリカ戦。果たして試合勘で不安視されていた選手たちの仕上がり具合はどうだったのか。また、この試合から見えてくるザンビア戦の展望とは?

text by 西部謙司 photo by Getty Images

調整はOK、1トップのテストは結論出ず?

 キプロス戦に続いて調整とテストが行われた。

 調整組は本田、香川、内田、吉田。試合勘を取り戻すために、なるべく長くプレーさせる必要のある選手たちで、内田以外は90分間プレーした。テストは1トップの大迫と大久保の右サイドだ。

 山口と森重はキプロス戦に続いて経験を積ませた。今野の左SBは、酒井高徳が負傷から回復しきっていないので長友のバックアップが必要だった。遠藤のバックアップである青山の起用は予定どおりだろう。

 調整に関しては懸念された本田がまずまずの仕上がり。この試合で調子が上がらなければ、ザンビア戦は本田なしのケースも試す必要があったかもしれないが、このぐらいなら何とか本番には間に合いそうだ。

【W杯】コスタリカ戦での“調整”は予定通り。決定打に欠いた大迫と柿谷、収穫は大久保の存在感
2列目の右サイドで起用された大久保は存在感を示した【写真:Getty Images】

 内田も100%とは言い難いが、もう1試合経過をみる余裕はある。吉田は多少ミスもあったがコンディションは悪くなさそうだ。プレーしなかった長谷部を除けば調整は予定どおりといったところだろうか。

 1トップの大迫は良いプレーだった。クサビの処理が安定していて、守備も精力的。2つあった決定機を決めていれば先発を確定できたかもしれない。少なくともキプロス戦の柿谷よりはいいプレーぶりだった。

 しかし、残り15分で大迫に代わった柿谷は1得点1アシストと結果を残した。コスタリカが疲れてきた時間帯でもあり評価は難しい。結果だけが出せなかった大迫に対して、結果だけは出した柿谷。どちらも決定版ともいえない。

 2列目の右サイドで起用された大久保は存在感を示した。これで清武と大久保がサイドハーフのバックアップとしてメドが立った。仮に本田がダメで香川をトップ下に移動させた場合、サイドのバックアップが足りなくなるのだが、これでバックアップも心配なくなった。

 ザンビア戦は大久保を1トップで先発させて、3人の候補からコートジボアール戦の先発を決めることになりそうだ。

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