「自分も成長してきたのかなと思うようになりました」
「セリエAで相手が僕を1対1にさせてくれなくなった。毎試合、自分が(ボールを)持った時に絶対2人のマークにつかれる。相手の監督がサイドバックをよく変えるようにもなった。
後半になっても僕が動けるから、サイドバックを変えてフレッシュな選手で僕のマークをつけるとかね。そういう部分を見ていて、自分も成長してきたのかなと思うようになりましたね。
特にそれを実感したのは今季に入ってから。この1年、マッツァーリ監督のもとで前をやるようになって、開幕から3ヶ月くらい経った時に、『ちょっとマークのつき方が違うな』と。
今までだったら2mの間隔で寄せてきたものが、3~4mの距離をとって、僕に時間をかけさせるようになっている。セリエAは戦術がすごく細かい部分があるから、相手が対策を取ってきているのも分かります」と長友は年々、相手に脅威を与えられる存在へと飛躍しているのだ。
この弾丸サイドバックと香川との「左のホットライン」がザックジャパンの生命線といわれて久しいが、その度合いは以前よりも高まっている。インテルとマンチェスター・ユナイテッドにいる2人のキーマンを封じようと、相手も徹底的に研究を重ねてくるだろう。
相手の対策を打ち破ることは容易ではない。だが、今の自信にあふれた長友ならそれも可能だ。4年間の進化を見せるときは、すぐそこまで迫っている。
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