「最悪の環境の方が僕はいいかなと思います」
指宿合宿中の24日に本田圭佑、川島永嗣とともに遅れて合流したものの、27日のキプロス戦では高いパフォーマンスを見せた長友佑都。右ふくらはぎを打撲したこともあって、試合後は一言も語らずにミックスゾーンを去っていった。
最近の長友は二度目のW杯へ集中力を高めようとしているせいか、あまりメディアに対して多くを語らなくなっている。が、直前合宿地・アメリカに入った翌30日の取材対応では、久しぶりにじっくりと自らの考えを語ってくれた。
「(欧州とは気候が圧倒的に違う?)そこはメンタルで変わりますね。コントロールができるところなんで、全く問題ない。むしろ暑くて湿気があった方が僕にとっては有利。相手選手がバテるんでね。最悪の環境の方が僕はいいかなと思います。暑い中できついと思えば体は動かないし、全然余裕だなと思えば体が動く。全てはメンタル次第だと思いますね。
(キプロス戦で動けていた?)僕としては今の状態はまだ80%くらい。これから初戦に向けて100%の状態に持っていって、初戦を超えてから100以上、120くらいまで持っていきたいと思っている。
調整の仕方は、自分自身で逆算してできているから、これからどんどん上がっていくと思います」とイタリアでの4年間を経て、強靭なメンタルを身に着けた彼は、余裕の表情でこう語っていた。
ちょうど4年前のスイス・サースフェーでの直前合宿中には、ブラジル大会初戦の相手・コートジボワールとテストマッチを行ったが、0-2で敗戦。力の差を見せつけられた。当時の長友は「手も足も出なかった」とその実力差に衝撃を受けていたが、今では相手を凌駕できる自信を持っているようだ。