激化するポジション争い。原口には全てを懸けるに値する挑戦
またルフカイは公式HP上で、異国の地での様々な環境に適応するために、細貝の存在が原口を助けるであろうとも言っている。
原口自身、英語を3年間学んできたようなので、環境への適応はスムーズに行きそうだ。ドイツは都市部で英語は十分に通じる。もちろんドイツ語を使えば、相手方の反応は全く変わってくるが。
2018年6月30日までの4年間という複数年契約であること、また先に挙げた26日付のB・Zの記事内でマネージャーのプレーツが新しい環境への適応のために「時間が必要になるだろう」と述べたことを見ても、原口は早急には結果を求められてはいないようだ。
とは言え、その言葉を鵜呑みにできないのも事実である。左サイドの候補で言えば、既にレバークーゼンからヘーゲラー、バーゼルからシュトゥッカーの加入が決定している。
もちろん原口は主戦場を左サイドに限定する必要はないが、昨シーズンも在籍したアラギ、シェルブレッド、新たにアルクマールより獲得が発表されたロイ・ベーレンスも含めて、2列目の競争は激化することになりそうである。
しかし、ヘルタが獲得を希望し移籍金を払ったこと、浦和で実績を積み上げてきたこと、少しではあるが日本代表への招集歴もあることを考えれば、原口はドイツで戦うための、実力面でのポテンシャルを十分に持っていると言えそうだ。
また小学校時代のフットサルを通しての経験は、フットサル出身のドイツ人選手はいないブンデスリーガにあって、自身の力を発揮する上での一助となるかもしれない。
いずれにせよ、ベルリンにて原口を待つポジションを巡る競争は、全てを懸けるに値する、真新しい世界となるのは間違いないだろう。
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