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ヘルタ移籍の原口元気は活躍できるのか? 戦術は適合、激しいポジション争い勝ち抜けるかが鍵

text by 本田千尋 photo by Asuka Kudo / Football Channel

原口は4人目の獲得選手。かつての同僚・細貝の存在はメリット

 冒頭でB・Zは「Hier ist Nummer Vier !(ここにナンバー4が来た!)と記した。

 ここでいうナンバー4とは、既に獲得が発表されているイェンス・ヘーゲラー(前レバークーゼン)、ヴァレンティン・シュトゥッカー(前バーゼル)、マルヴィン・プラッテンハルト(前ニュルンベルク)に続いて、原口は来るシーズンへ向けて新たに獲得された4番目の選手、という意味合いである。

 また同記事内では、マネージャーのミヒャエル・プレーツが、同じくヘルタに所属する細貝萌からポジティブな印象を得ていたこと、また、かつて浦和を指揮し原口をユースからトップチームに引き上げた、現カメルーン代表監督のフォルカー・フィンケに原口について照会したことも記されている。

 指揮官ヨス・ルフカイ率いるヘルタは、昨シーズンを通して主に4-2-3-1、または4-1-4-1の布陣でブンデスリーガを戦ってきた。2列目の両サイドには、ウイング・タイプのアタッカーが配置され、主にエニス・ベンハティラ、サミ・アラギ、ペア・シェルブレッドが、このポジションを務めている。

 試合中には、中盤の底でチームの心臓としての働きを見せた細貝が、ボールを奪うや否や両翼の選手に叩くシーンが度々見られた。そうやって、例えば左サイドでボールを受けたアラギはそこから1対1をしかけるなど、両翼は守から攻へと切り替わる際の、重要なポジションとなっている。

 例えば、2013年の東アジアカップの韓国戦でアディショナルタイムに見せた左サイドでの突破からのシュートのような、原口のドリブラーとしてのスタイルは、こうしたルフカイ率いるヘルタの戦術にピッタリはまると言えそうだ。

 先に述べたように、主にこのポジションへのボールの供給源が細貝だったことを考えても、コンビネーションの上で原口にとってかつて浦和で共にした同僚選手の存在はメリットと言えるだろう。

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