「監督の信頼に答えたかった」。4得点3アシストのバルブエナ
この日はよほど冴えていたのか、この後バルブエナは4得点中3点をアシストする大車輪の活躍を見せた。
15分のポグバの先制点は、左サイドからのクロスでゴール正面付近にいた若武者のヘッドをとらえ、後半51分のジルーのゴールは、中へ切れ込んで絶妙なスルーパス。そして68分にも、ゴールラインぎりぎりの際どい位置から見事なマイナスのパスを返して、ジルーの2点目をお膳立てした。
今季、所属するマルセイユは6位に終わり、来季の欧州カップ戦出場も逃したが、その鬱憤を晴らすかのような出来。
試合後、チームメイトたちも「バルブエナは僕らをがっかりさせた試しがない」(マテュイディ)、「彼のような選手がチームメイトにいて、ゴールをお膳立てしてくれるなんて、アタッカーとしてこれ以上の喜びはない」(ジルー)と、この小兵を口々に称賛。
バルブエナ本人も、「これまで2アシストはあったけれど3回は初めて。監督の信頼に答えたかった」と充実した表情を見せた。
デシャン監督とは、マルセイユ時代にリーグ優勝を成し遂げた師弟関係にある。常に労を惜しまずにピッチを駆け巡り、泥だらけになってチャンスを作り出すファイターは、仲間の闘志をもかきたてる、レ・ブルーになくてはならない戦士だ。