アジア選手権でも、チームにブレはなかった
4月30日から5月10日にかけて開催された2014AFCフットサル選手権でも、チームは「状況に応じて考える力」をフル稼働させる。
連覇を目ざす日本への包囲網は厳重で、グループステージではウズベキスタンに苦杯をなめた。タイとの準々決勝は3対2の接戦となった。
それでも、チームにブレはないのである。「最終的に勝利を収めるには、何をすればいいのか」という命題から逆算した論理で、選手たちはライバルを退けていったのだ。
宿敵イランとの決勝戦は、2対2のままPK戦へもつれる。ここで輝いたのが、GK関口優志だった。相手のシュートを3本連続でストップするスーパーな活躍で、大会初出場のゴレイロが勝利の立役者となったのである。
選手を自立させるミゲル監督のチーム作りは、確実に実を結んでいる。
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