「与えられた役割を全うするだけ」
「(どこのポジションも)一緒だと思います。見える景色は違いますけど、時間帯やその時の流れでどういう使われ方をするかは監督次第。ただ、トータル的に監督が言っていることは違ってないし、どういう状況でも仕事ができるようにトレーニングはしてきている。自分の中で4年間積み上げたもの、色んなポジションをやって、色んな角度からチームを見てきたので、それを出していければ。
そこのポジションでもディフェンスの軸は決まっているので、そこだけ把握しておけば、ちょっと考えればできること。監督のやり方を理解しておけば何とかなる」
実際ちょっと考えれば出来ることでは到底ないのだが、それを難なくやってのけるのは“ユーティリティーな選手”と表現される伊野波なりのスペシャリティだろう。そしてポジションだけでなく、状況を見極めながら最善のプレーを心掛けるメンタリティこそ、ザッケローニ監督の信頼につながっている大きな要素だ。
「与えられた役割を全うするだけですね。そこは野球と一緒で、抑えだったり。そういう仕事をする選手も出てくる。大きな大会になるほど必要なので、そういう選手がしっかり準備して役割を果たせれば結果も残せると思うし、チームの力にもなれる」
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