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日本代表 10年前

予定通り“確認”できたキプロス戦。今後の注目は齋藤学。得意のドリブルが禁止になる可能性も

text by 西部謙司 photo by Asuka Kudo / Football Channel

3人で争う1トップ。齋藤をどう隠すか

予定通り“確認”できたキプロス戦。今後の注目は齋藤学。得意のドリブルが禁止になる可能性も
齋藤学【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 出場しなかったのはGK(西川周作、権田修一)、青山敏弘、大迫勇也、齋藤学。本番までの残り2試合で、第三GK以外は起用されると思う。23人のコンディションを整えておくことが重要だからだ。

 とくに大迫は次戦で必ず使われるはず。1トップはいまだに序列がはっきりしない。フィールドプレーヤーは1ポジションに2人ずつ選んでいるが、1トップだけ3人選出している。柿谷、大迫がまだ決定的な活躍をしていないからだろう。

 3人目の男、大久保嘉人はベテランらしい貫録を漂わせていた。あと2試合のプレーぶり次第で序列が変化する可能性はある。

 1トップに3人選んでいるので、控えのいないポジションが1つある。本田のところにバックアップを選んでいない。ただ、ここは香川が二番手で、遠藤もやれる。香川、遠藤の控えを選んでおけばいいので、本田と競合する選手を入れていない。

 キプロス戦で本田の低調は気になったが、そのために90分間プレーしたのだから本番には間に合わせてくれるだろう。最悪、本田がダメでも香川、遠藤のバックアップである清武、青山がOKなら、何とか埋め合わせはできる。つまり、青山も残り2試合のどちらかで必ず起用して状態をチェックするはずだ。

 本番まで使うかどうかわからないのが齋藤である。スーパーサブとして選んでいる秘密兵器を事前に公開してしまうかどうか。もちろん対戦相手は斎藤をある程度分析ずみだと思うが、わざわざ手の内を晒す必要はない。ただ、経験は積ませたい。

 そこで試合には出すが、得意のドリブルを禁じておくという手が考えられる。もし、斎藤が米国での2試合で起用されて全然ドリブルしないようなら、不調を心配するよりも「そういうこと」だと思ったほうがいいかもしれない。

【了】

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