カシージャスにも一抹の不安。更に必要性が増す強力なセンターFW
昨年、デル・ボスケ監督に取材する機会があったが、その際の話を聞いていても監督が無理にセンターFWを起用するよりは、背が低くても小回りが利くサイドアタッカー、マタやシルバ、カソルラ、ペドロ、セスク、イニエスタなどを使って攻撃を組み立てるつもりなのは明らかだった。
だが、ジエゴ・コスタのような強力なセンターFWが入れば話は変わってくる。たった1回の試合で全てが決まるW杯では、攻撃オプションは多ければそれに越したことはないのだ。
そして、それはディフェンス面を考えれば、更に必要性が増すのではないか。CL決勝でプレーしたイケル・カシージャスを見て、スペイン代表GKとして一抹の不安を感じたのは私だけではないはずだ。
カシージャスが優秀なGKであることに全く異論はないが、今季リーグ戦に出場せず、コンスタントにプレーしていない脆さが露呈していたように感じる。とはいえ、経験の豊富なカシージャスのことだ。W杯は短期決戦。うまくこなしてくれることを期待しよう。
デル・ボスケが最終決断を下すまで、1週間を切った。
【了】