この男、破壊者か創造者か
バルサでの革命、バイエルンでの衝撃
グアルディオラ伝説のすべてが明かされる
バイエルン、バルサ、クライフ、すべてに精通したドイツ人作家による、幼少期からバイエルン時代までを網羅したペップ・グアルディオラの伝記の決定版!
選手時代には良好だったモウリーニョとの関係はなぜ悪化してしまったのか?
イブラヒモヴィッチとの実験はなぜ失敗に終わったのか?
そしてバイエルンはなぜグアルディオラの招聘に動き、グアルディオラはなぜ数多のオファーからバイエルンを選んだのか?
本書には、グアルディオラがバルサの監督時代からバイエルンを率いることに興味を示していたという事実が詳細に綴られている。
ニューヨークでの1年の休暇を経てバイエルンの監督に就任した現代最高の監督は、すでに3冠を達成したチームをどう進化させるのか? そして、ペップの目指す究極のサッカーとは?
ペップ・グアルディオラの破壊と創造はとどまるところを知らない。
「自分の哲学を曲げるくらいなら負けたほうがマシだ」
(ペップ・グアルディオラ)
「ペップは一日25時間サッカーについて考えている」
(チャビ・エルナンデス)
「どのチームを率いるかは関係ない。ペップは対戦相手を粉砕してしまう」
(スペイン『マルカ』紙)
「グアルディオラについて深く知りたければ、この本を読むべきだ」
(ドイツ『テートリッヒャー・パス』誌)
「考えてもみてくれ、バイエルンがペップ化するのだ」
(イギリス『デイリー・メール』紙)
【目次】
第1章 好奇心旺盛なカタルーニャの男の子
第2章 クライフとの共闘
第3章 偉大な監督たちとの共感、そして摩擦
第4章 世界を巡った現役晩年
第5章 バルセロナへの帰還
第6章 カタルーニャ・ナショナルチーム監督
第7章 バルサに再度導入されたクライフ主義
第8章 非常識な新戦術
第9章 6冠を達成した史上初の監督
第10章 グアルディオラの汚点
第11章 歴史をつくった新ドリームチーム
第12章 すべてを勝ち取ったバルセロナとの別れ
第13章 グアルディオラ争奪戦
第14章 なぜドイツか? なぜバイエルンか?
第15章 バルサに接近するバイエルン
第16章 3冠を達成したバイエルンで何ができるか
第17章 ミュンヘンでの革命
第18章 ペップ・バイエルンという衝撃
【著者プロフィール】
ディートリッヒ・シュルツェ=マルメリンク
1956年ドイツ・ルール地方生まれ。ジャンルを問わず、サッカー関連書籍を数多く執筆している。『FCバイエルンとそのユダ ヤ人たち 自由主義的なサッカー文化の発展と壊滅』(原題:Der FC Bayern und seine Juden. Aufstieg und Zerschlagung einer liberalen Fu ballkultur)にて2011年の「最優秀サッカー本賞」を受賞。
清水英斗
1979年生まれ、岐阜県下呂市出身。プレーヤー目線で試合を切り取るサッカーライター。ドイツやオランダ、スペインなど海外での取材活動を機に、現在は日本でフリーランスとして活動中。著書に『サッカー守備DF&GK練習メニュー』『攻守のセオリーを学ぶ セットプレー戦術120』『イタリアに学ぶストライカー練習メニュー100』『オランダに学ぶ戦術練習メニュー120』『サッカー日本代表をディープに観戦する25のキーワード』(以上、池田書店刊)のほか、『サッカー「観戦力」が高まる』(東邦出版)『サッカー好きほど知らない戦術の常識』(カンゼン)など。
鈴木達朗
1983年生まれ。ベルリン在住。ドイツのサッカーの育成の現場に関わりながら、ベルリン自由大学大学院で文学部修士課程を卒業。現場で培ったサッカーの専門的な知識と大学で学んだ学術的な言語表現と論理構成を活かして、ドイツ国内で活動している。