コンディション状態は悪い
ブラジルW杯に臨む日本代表は、今日27日に埼玉スタジアムでキプロス代表と親善試合を行う。
日本代表を長らく取材する記者の神谷正明氏によると、国内最終戦となるこの試合のテーマは「復習」。アルベルト・ザッケローニ監督は、多くの選手を出場させることを示唆していたという。
スタメンはこれまで同様のメンバーとなりそうだ。負傷明けの内田篤人、長谷部誠、吉田麻也もフル出場は難しいが11人に名を連ねることが予想される。
また、注目の大久保嘉人はベンチからのスタートとなるだろう。さらに、チームとの練習もまだ日が浅いため、このキプロス戦に関しては出場を見送る可能性もある。
また、大久保は指宿合宿ではトップ下での練習を行っていたが、試合展開によってサイドやセンターフォワードでの起用も考えられる。攻撃的なポジションを複数カバーする存在となりそうだ。
W杯初戦のコートジボワール戦まで1ヶ月を切っているだけに、指宿合宿ではフィジカル的に追い込んだトレーニングを積んだザックジャパン。当然、W杯で結果を残すための調整を積んでいる段階であり、このキプロス戦では試合中盤に運動量が一気に落ちる展開もありえるだろう。
しかし、それはザッケローニ監督にとっても織り込み済みだ。本人も結果にこだわる姿勢は見せつつ、体のキレに問題がある選手が出たとしても仕方がないことは認めている。選手たちもザッケローニ監督同様に結果を求める意欲を口にはしているが、確実にコンディションは良い状態にはない。
キプロス戦はあくまで準備段階。試合を見守る我々もそのことを頭に入れておきたい。
【了】