「監督が僕を置いているってことは何か意味があること」
「僕自身は2010年南アW杯が終わってからこの大会に賭けてきたんで、強い意志がありますね。チームはもちろん強くなっていますし、自分も4年間で成長できたと思うんで、大きな期待があります。本番をすごく楽しみにしています。
指宿合宿は雰囲気が良くて、1人ひとりがW杯の第1戦に向けて集中して練習ができました。最高の準備をするために、追い込んで良いトレーニングができたのは、良かったと思います」
24日に日本代表指宿合宿に遅れて合流した長友佑都は、キャンプ最終日だった25日にテレビのインタビューで、二度目のW杯に対する強い意欲を改めて口にした。
本人も認めるように、この4年間の長友の進化は凄まじいものがあった。南ア直後にセリエAのプロヴィンチャであるチェゼーナへ移籍。その半年後にはインテルへとステップアップした。
2011年2月から4シーズンに渡ってプレーしているインテルでは、107試合に出場して9ゴールをマーク。チャンピオンズリーグ決勝トーナメントの舞台にも立った。
「この4年間ホントに守備だけじゃない部分を磨いてきた。左サイドバックに(ザッケローニ)監督が僕を置いているってことは何か意味があること。全て守備を求めるとしたら、他の選手でいいと思う。
僕を置いているってことは、攻撃の部分も求められていると思うんで、しっかりそこを出していければいいですね」と長友は南アでエースキラーとして名を馳せた守備面だけでなく、攻撃面での成長に自信をのぞかせた。
確かに今季セリエAではイタリアへ渡ってから最多の5点を奪った。「点も取れる怖さを持ったサイドバック」として、彼はひと皮向けたのである。