マドリーが10度目の欧州制覇。アトレティコは40年前の「悪運」払拭できず
チャンピオンズリーグ(CL)史上初めて、同じ街のチームが激突した今回の決勝戦。レアル・マドリーは4-1の勝利で悲願のデシマ(10度目の欧州制覇)を達成し、アトレティコ・マドリーにとっては欧州最高峰の試合が彼らにとってプパス(悪運)であることを悟る決定的な試合となっている。
1974年にブリュッセルで行われたチャンピオンズ決勝バイエルン・ミュンヘン戦、アトレティコは延長戦に故ルイス・アラゴネスの直接フリーキックによって1-0のリードを奪ったものの、終了間際にバイエルンの同点弾を許し、再試合で0-4の大敗を喫した。
当時の会長であり、現本拠地の名前でもある故ビセンテ・カルデロンが口にした「プパス」はアトレティコそのものを称する言葉の一つになったが、40年ぶりに臨んだ今回の決勝で、その名を払拭することはかなわなかった。
さて、純粋にフットボール的な観点から言わせてもらえば、負傷者も続出していた今回の決勝は良質なものではなく、事実的に悪質なものであった。しかしながら、両チームがフィジカル、戦術的な面で激しい争いを演じていたことは決して否定できない。
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