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CL決勝、何が明暗を分けたのか? レアル、アトレティコ、両指揮官の采配を現地記者が読み解く

24日に行われたチャンピオンズリーグ決勝戦。史上初めて同じ街の対決となった大一番は、レアル・マドリーが4-1の勝利で悲願のデシマを達成。明暗を分けたのは、両指揮官による選手交代策だった。(翻訳:江間慎一郎)

text by エンリケ・オルテゴ photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

マドリーが10度目の欧州制覇。アトレティコは40年前の「悪運」払拭できず

CL決勝、何が明暗を分けたのか? レアル、アトレティコ、両指揮官の采配を現地記者が読み解く
同じ街のチームが激突した今回の欧州CL決勝戦【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 チャンピオンズリーグ(CL)史上初めて、同じ街のチームが激突した今回の決勝戦。レアル・マドリーは4-1の勝利で悲願のデシマ(10度目の欧州制覇)を達成し、アトレティコ・マドリーにとっては欧州最高峰の試合が彼らにとってプパス(悪運)であることを悟る決定的な試合となっている。

 1974年にブリュッセルで行われたチャンピオンズ決勝バイエルン・ミュンヘン戦、アトレティコは延長戦に故ルイス・アラゴネスの直接フリーキックによって1-0のリードを奪ったものの、終了間際にバイエルンの同点弾を許し、再試合で0-4の大敗を喫した。

 当時の会長であり、現本拠地の名前でもある故ビセンテ・カルデロンが口にした「プパス」はアトレティコそのものを称する言葉の一つになったが、40年ぶりに臨んだ今回の決勝で、その名を払拭することはかなわなかった。

 さて、純粋にフットボール的な観点から言わせてもらえば、負傷者も続出していた今回の決勝は良質なものではなく、事実的に悪質なものであった。しかしながら、両チームがフィジカル、戦術的な面で激しい争いを演じていたことは決して否定できない。

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