改めて感じる日本代表の影響力
――ラウンド16に進んだ場合、強豪揃いのD組と当たります。どこと対戦したいですか?
「どこでもいいですよ。全ていいチームだし、イタリアでもウルグアイでもいいです。僕がここまで代表でやってない強豪はスペインとかポルトガルかな。2006年のドイツ戦も僕は出場してないですね。
初めて戦う相手から学ぶことも多いので楽しみっていうのはありますけど、W杯だったら別にどこでもいい。結果的に楽しい大会にしたいのが一番です。負けて楽しいってことはまずありえないんで、やっぱり勝って楽しめるような状況にしたいですね」
――遠藤選手も34歳になり、選手として人間として幅が広がった状態で挑むW杯になりますけど、ブラジルへの思いは?
「選手である限り、ピッチ上でいい結果を出すことだけに集中したいと思っています。ただ、南アの後、日本代表の影響力ってホントにすごいものがあるんだなってあらためて感じました。そういうピッチ外の部分は勝ち上がれば上がるほどメリットしかない。
僕らが10年後、20年後の日本サッカー界を背負っているんだって意識は強いですね。ブラジルでいい結果を出して、W杯が子供たちのより現実的な目標になってくれればホントにうれしいです」
――南アが終わった時、ここまで走り続けられると思っていましたか?
「『次もまた出たい』と強く思いましたよ。W杯以上の大会はホントにないなと。だからこそ、もう一度、ブラジルに行って結果を出したいと感じました。そのためにも残りの期間を大事にしていきたいです」
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