チケット価格は125万円まで急騰! リスボンがスペイン語で溢れる
周囲での前評判はマドリーの勝利に傾いている。今回優勝を果たした場合、マドリーは16年ぶりのチャンピオンズリーグ優勝を手にすることになる。マドリーのようなビッグクラブにとってはあまりにも長過ぎた不在だ。
また、1試合で全てが決まるファイナルでは、経験値がものを言うことも多い。そこで、やはりマドリーが勝利を得るのが順当では、という声が多いのだ。
とはいえ、アトレティコはこういった前評判で常に不利な立場におかれながら、それを実力で跳ね返してきた経緯がある。ピッチではあらゆることがあり得る。サッカーでは全てが可能であり、実際アトレティコはそれを証明してきているのだ。
選手だけでなく、サポーターもこの歴史的瞬間を逃さないために移動する。その数は約7万人と想定されているが、決勝チケットを入手しているのはその半分にも満たない。人口50万のリスボンは、この日ばかりはポルトガル語よりスペイン語が聞こえてくる町と化すだろう。
チケットは最も高いものが380ユーロ(約5万3000円)に設定されているが、この状況下では当然、裏でやり取りされるチケットが横行し、試合まで48時間を切った現時点で9000ユーロ(約125万円)まで価格はつり上がっている。
果たしてその価格に見合うだけのファイナルマッチが見られるだろうか。ちなみに両チームともリスボンで戦った試合で過去に勝利をあげたことはなく、今回の決勝スタジアムでプレーするのは初めてといういわくつきだ。
史上初の欧州マドリーダービー、歴史的決戦が目の前に迫っている。
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