ドイツ人気サイトがまとめたW杯出場国の選手市場価値
ブラジルW杯の開幕が間近に迫ったドイツでは、駅中の書店やスーパーの雑誌コーナーでブラジルW杯を特集するものが目立ち始めた。多くは大会日程や参加国紹介を含む選手名鑑のようなものである。
その中で、「transfer.markt WM-HEFT(トランスファー・マルクト W杯号)という254pの小冊子が目に留まった。ドイツの移籍市場専門サイト、「transfer.markt」がブラジルW杯に特化した紙媒体となったものである。
開いてみると、まず参加国の場所を示す世界地図、ポドルスキのインタビュー、テレビの放送スケジュール、ドイツ代表候補の紹介…と続き、そしてグループ毎にデータが記載されていく。この雑誌のデータで特徴的なことは、大元が移籍市場専門サイトなので、やはり「選手の市場価値」に関するものが目立つことだ。
ドイツ代表ノイアーを例にとってみると、誕生日、出身地、身長、ポジション、利き足といった項目が並び、「35ミリオンユーロ(約49億円)」という市場価値が一番大きく目に留まる。また各グループの紹介ページでは、まず国別に世界ランク、W杯参加回数、市場価値、平均市場価値、平均年齢、が記されている。
ここでいう市場価値とは、本冊子に掲載されている各国代表候補30人の市場価値の合計で、平均市場価値は合計を30で割ったものとなっている。ドイツ代表の市場価値は「676,000,000ユーロ(約946億4000万円)」とあり、平均は「22,533,333ユーロ(約31億5466万6700円)」、という訳である。
そこで、日本代表が入ったグループCを、「transfer.markt WM-HEFT」記載の「市場価値」を通して眺めてみることとする。いわゆるドイツ=第三国から見たグループC、そして日本代表が見えてくるはずだ。