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【データで読む】共に新監督でスタートした2冠・マンCと7位・マンU。どこで差がついたのか?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

低調だった香川。噂される大型補強で去就どうなる

 逆に低調なパフォーマンスに終わった選手はどうか? 15試合以上で1000分を超える出場機会がありながら300点以下の評価に終わった選手たちだ。

【データで読む】共に新監督でスタートした2冠・マンCと7位・マンU。どこで差がついたのか?
15試合、1000分以上の出場機会でパフォーマンス・スコア300点以下の選手

シティ
・ジェームズ・ミルナー 237点

ユナイテッド
・ダビド・デヘア 235点
・アントニオ・バレンシア 232点
・ラファエウ 211点
・香川真司 205点
・アシュリー・ヤング 16点

 このリストを見ただけでもユナイテッドはチーム全体が低調だったことが分かる。特に、ヤングの16点というスコアが目立つ。昨シーズンが630点だっただけに、この落ち込みぶりはモイーズ監督にとっても大誤算だったはずだ。W杯に臨むイングランド代表から落選したことも当然の結果だ。

 そして、そのヤングに続いて低評価となった香川だが、0得点4アシストという結果を考えれば妥当と言えるだろう。昨シーズンは怪我がありながらも717点というスコアを記録しただけに、今シーズンの低調ぶりには本人も失望しているはず。

 既存の主力が最高のパフォーマンスを見せ、そこに新戦力を上乗せ出来たシティは、見事なチーム作りに成功したと言えるだろう。

 しかし、今シーズンの約174億9600万円という出資も相まって、ファイナンシャル・フェアプレーに抵触し制裁を受けることが決定した。前述したように、ほぼ毎シーズン100億円以上の出資をしていては当然だ。

 この制裁によって、シティは来シーズンに向けた補強が困難になる可能性もある。一方でユナイテッドは250億円以上となる補強資金を準備しているとも伝えられているだけに、W杯後に本格化する移籍市場でどう立ち回るかが注目される。

 大型補強となれば、上記の選手では香川、バレンシア、ヤングが弾き出される可能性もある。しかし、香川にはW杯という再アピールの場が残されているだけに、奮起に期待したい。

【了】

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