「あんたらはオレの事について好き放題書きすぎた」
――ベルルスコーニ会長が、あなたの将来に関しても言及されたようですが
「会長についてのコメントは、ここではしないと言った。メディアは使わない」
――ご自身の将来はどう見ます?
「私は2年の契約を残しているが」
――色々な監督の名前が噂されていますね?どう御感じになられます?
「だから何を言えと? 23年この世界で生きているが、いっつもウソの情報ばかり読まされる。私は(采配で)間違いを犯したことを認めたが、あなた方も少しは自分たちのことを省みたらどうだ? 気持ちはイタリアに結びついているが、この国のメディアのあり方は間違っている。あんたらはこの4ヶ月間、オレの事について好き放題書きすぎた」
なかなか、強烈な前日会見だった。しつこく質問を浴びせて揚げ足を取ろうとする記者に対し、セードルフ監督が激高。TVの生中継が入ってることもおかまいなしにメディアを非難、記者席からは別の記者も参戦する。
ついには「もういいクラレンス、そのへんでやめよう」とクラブ広報からストップが入る。会見後にはセードルフ監督と記者団との“反省会”が実施され、関係修復のための話し合いがもたれることになるのだった。
低迷していたクラブの勝ち点をなんとか引き上げながら、セードルフ監督については選手との関係悪化や解任の可能性などが連日報じられ、ムードは悪化したまま最終節を迎えてしまった。確かに無茶苦茶書かれているにも関わらず、クラブ幹部からは何の擁護も入らないわけで、それが結局周囲の疑念を呼んでいるという構図となっている。