柏のハン・グギョンのスタメンは確実か
たしかに選手ばかりではなく、09年からホン監督が率いるチームでフィジカルコーチを務める池田誠剛氏も合流している。そんな継続性がもたらす効果について、ホン氏は語る。
「ロンドン五輪で銅メダルを勝ち取ったことが最もいい例。当時のメンバーは、銅メダルを取れるほど、個々の技量が高かったとは今でも思っていません。しかし、ベスト8でイングランドに勝ち、3位決定戦では日本に勝った。
U‐20 W杯から続く、チーム力で勝ち取った銅メダルだったのではないでしょうか。ロンドン五輪の韓日戦を見ると、韓国のほうがプレーに気持ちが入っていたと思います。それが継続性を持ったチームの強さ。今回のW杯メンバーも、実力以上の成績を残せる環境は作られているといえます」
そんな特徴を持つ今回の韓国代表には、4人のJリーガーも選ばれている。その中で特に期待されている選手について、ホン氏に聞いた。
「柏レイソルのハン・グギョンは、ほぼ100%、先発出場するのでは。同じボランチのキ・ソンヨンは、前に出て攻撃を組み立てる役割を担います。そうなるとDFラインとキ・ソンヨンの間で守備をする選手が必要で、そこに当てはまるのはハン・グギョンしかいません。ホン監督も、ボランチで守備的な役割を果たせる選手はハン・グギョンと明かしています」
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