久々に復帰したパク・チュヨン
サプライズ招集はなし――。ホン・ミョンボ監督が事前に匂わせていたように、W杯に臨む韓国の最終メンバーは、大方の予想通りという結果となった。現在、坡州トレーニングセンターには選手たちが徐々に合流しており、5月21日からは本格的な合宿に入る。
ブラジルに向かう最終メンバーの平均年齢は、25.9歳。33歳のクァク・テフィを除くと全員が20代で、日韓W杯からの歴代代表の中では最も若いチームとなっている。かといって国際経験が足らないと考えるのは早計で、23人中17人が海外組、そのうち9人は欧州でプレーする選手たちだ。フレッシュで、経験豊かなチームといえるだろう。
「そういった数字もありますが、最も特徴的なのは、チームとしての“継続性”です」
そう分析するのは、韓国のサッカー専門誌『Four Four Two』の編集デスクであるホン・ジェミン氏だ。
「今回の韓国代表は、09年のU‐20W杯、12年のロンドン五輪、そして今回のW杯と、ホン・ミョンボ監督の指揮が継続しているチームです。ロンドン五輪出場選手が12人も選出されていることからもわかるように、ホン監督は選手たちのことを熟知しており、選手たちもホン監督がどんなプレーを求めているのかを理解しています。監督と選手の間に、深い相互理解があるチームだといえます」
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