南ア大会の二の舞はご免!「人間性」も重視した選考
5月13日、ブラジルW杯に臨むフランス代表メンバーが発表された。
発表の場は、フランス代表戦の放映権を持つTF1が毎夜20時から放送しているニュース番組内。デシャン監督自らが選出理由を述べた後に、ポジションごとに一人ひとりの名前を発表した。
当初から、FIFAへの第一次リスト提出期限であるこの日に30人のメンバーを発表することは公表されていたが、この日デシャン監督が明確にしたのは、この30人が最終的に絞り込む前の第一次選考メンバーではなく「本戦行き23人プラス予備軍7名である」ということ。
その理由を指揮官は「早くから確定することで、チームスピリッツを養いたかった」と説明。さらに、ここで選ばれた23人が「現在、フランス人選手のトップにいる23名ではない」ということも強調された。
「ここまで2年間予選を戦ってきた中で明確になったプレーの互換性や持ち味がいかに融合するか、という点を考慮した。トッププレイヤー23人を集めたわけではなく、グループとして最高のコンビネーションになるであろう人材を集めた」
もう一つ重要な点として監督が挙げたのは、本戦前の合宿を含めて6週間寝食をともにするにあたり、お互いが心地よく団体生活を送れるための「人間性」を重視した、という点だ。
2010年大会の練習ボイコット事件のような、内輪の問題でチームが崩壊するのだけは避けたい、というのは当然の心情だろう。