「そこまでちゃんとしたオファーだったわけじゃないけど」
そして12日の14時過ぎ、大久保嘉人はサプライズ選出された。彼がこれを知ったのは、ACL・FCソウル戦に向けて出発したバスの車内であった。
思えば、こちらも奇妙な因縁かもしれない。
2012年にヴィッセル神戸が降格した際、大久保嘉人のもとには中東のクラブと韓国のKリーグから獲得の打診があったという。
「そこまでちゃんとしたオファーだったわけじゃないけど」と前置きした上で話してくれたが、「一回、Kリーグでやってみようかな」と思ったそうである。
そしてそのKリーグのクラブが、FCソウルだった。発表が父親の命日。しかも吉報を聞いたのが、プレーしていたクラブかもしれないFCソウル戦に向かうバス車内だったというわけだ。
結局、川崎フロンターレからオファーが来て、「攻撃的なチームでやってみたい」と移籍を決断して現在に至っているわけだが、もしKリーグに行っていたら、大久保嘉人の未来も違っていたのかもしれない。
【了】
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