日本がこれから克服すべきこと
――将来、日本のフットボールが世界のトップクラスの仲間入りをするには、何が必要でしょう?
「野球を上回る国内ナンバーワン・スポーツとなり、フィジカルエリートがこぞってプロのフットボーラーを目指すようになってほしい。選手育成にさらに力を注ぎ、指導者はクラブでも代表でも勇気を持って若手を登用すること。
そして、欧州のビッグクラブで活躍する選手がさらに増え、子どもたちの現実的な『夢』となってもらいたい。Jリーグのさらなるレベルアップも望みたい。代表ではすでにアジアのトップだが、クラブレベルでも常にアジアの王者とならなければいけない」
――日本のフットボールの未来は明るいと思いますか?
「もちろんだ。プロリーグが始まってわずか20年で、これだけ強くなった国は世界でも他にない。これは、戦後の日本の奇跡的な経済成長と同じだ。この角度で成長を続けたら、必ず世界のトップクラスにたどり着ける。
ブラジルにもスペインにも勝てる。世界一になれる。そのためにも、日本のすべての人に、もっとフットボールを愛してください、プレーしてください、応援してください、とお願いしたい」
【了】