ゴール裏から巻き起こる亀田製菓コール
――先ほど、広報の方からお聞きしたんですが、一時期、業績が落ち込んだときでも亀田製菓の上層部はスポンサードを続けると判断したそうですね。
細田 そうですね。ちょっと良くない時期があって。でも、そうやって支援を続けてくれるのはありがたいです。
八木 胸に、亀田製菓の4文字がなくなるのは考えられないなぁ。
細田 私が会社に入って良かったと思うのは、これが一番かもしれません。
――アルビレックスと亀田製菓のつながりを強く実感されるのは?
細田 年に一度「亀田製菓サンクスデー」があるんです。
八木 5月のGWの頃に。
細田 ちょうど新人研修が終わるタイミングで、新入社員は全員ビッグスワンに行きます。
八木 新入社員が入場されるお客さんに亀田製菓の商品を配るんですよ。
――いいですねえ、それ。
細田 あとで社員の話を聞くと、みんなとても印象に残っているようです。
八木 スタジアムでサポーターの熱気を生で感じてもらい、自分たちの会社はクラブのメインスポンサーとして支えていますよとわかってもらうには絶好の機会。
細田 新入社員が皆さんの前で挨拶をするとき、ゴール裏から亀田製菓コールが起こるんです。それが本当に感動的で、うれしい気持ちでいっぱいになります。
八木 あれはサポーターの感謝の気持ちなんですよね。これだけ長いことスポンサードしている企業に対しての。
細田 そのとき、やっぱり自分は亀田製菓の社員なんだと思います。
――あ、そこで会社への帰属意識があらためて。
細田 はい、胸にジーンときて、この会社に勤めていてよかったなぁと。サッカーを通じて、仕事でもたくさんの方々とコミュニケーションが取れる。アルビレックスを応援していると、いいことが山ほどあります。たまに「どっちが優先だ!?」って言われちゃうんですけどね(笑)
【了】