「心はずっとビッグスワンに飛んでいました」
――亀田製菓にお勤めだったのが、アルビレックスに導いたんですか?
細田 うーん、私が夢中になりかけていた頃は、経営統括本部にいてアルビレックス関係の仕事も多少していたものですから。その影響はあったと思います。
八木 いや、細田さんの場合は、遅かれ早かれアルビレックスにたどり着いたのでは? それが最短距離で行っただけの話だと思いますよ。
――この10年を振り返って、いかがですか?
八木 うれしかったのは03年のJ1昇格。まるで自分のことのように喜べた瞬間でした。
細田 そうですねえ。あとは12年のJ1残留。
八木 あれは本当に奇跡的だった。
――残留を決めた最終節のコンサドーレ札幌戦は、ビッグスワンにいらっしゃったんですか?
細田 行けませんでした。12月は繁忙期で、皆さん休みを返上して出勤されているので自分だけというのは……。
八木 有給が取れる状況なら取るんですけど。
――会社もチームワークですもんね。
細田 試合の経過を人づてに聞いた工場長が「点が入ったみたいですよ」と教えてくれて、心はずっとビッグスワンに飛んでいました。
八木 うちは息子が応援に行っていて、試合に動きがあったらLINEで連絡がくるはずだったんですが、興奮しまくってて一切なかった(笑)。仕方なく、休憩のときにスマホで確認するという。
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