“悔し涙”のスアレス。それでも最終節のドラマに期待
チェルシーは、0-0で引き分けたノリッジ戦でポゼッション率、パス成功本率、シュート数などあらゆる面で上回りながらも得点を上げることが出来なかった。他のスタッツを見ても、パス成功本数ではノリッジの175本に対して570本。シュート数ではノリッジの6本に対して22本も放っていた。
さらに、チーム全体のパフォーマンス・スコアではノリッジの121点に対して432点を記録しており、まさに“唯一得点だけ”決めることが出来なかったのだ。
チェルシーは、シティが7日のアストン・ヴィラに勝てば優勝の可能性が完全に消滅する。
私は、この第37節を前に「試合が最も遅いリヴァプールにアドバンテージ」と書いたが、シティはエヴァートンを下したことでチェルシーの戦意を削ぎ、リヴァプールに大きなプレッシャーを与えることに成功したのだ。
リヴァプールのエース、スアレスが試合後に涙を見せた。しかし、それはマンチェスター・シティ戦でスティーブン・ジェラードが見せた涙とは180度違う意味の涙だった。
シティは、アストン・ヴィラ、ウェストハムとの残り2戦を“要塞”エティハド・スタジアムで戦う。勝利の可能性は限りなく高いだろう。
しかし勝負に100%はなく、まだ優勝の行方が決定したわけではない。5月11日の最終節、リヴァプールはホームのアンフィールドでニューカッスルを迎え撃つ。日本時間23:00に一斉キックオフされるこの最終節、どのチームが勝つとしても予測不能のドラマが起きることを期待したい。
【了】