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突如崩れたリヴァプール、得失点差意識か。不利なデータ覆したマンC、優勝争いは俄然有利に

3日~5日に行われたプレミアリーグ第37節。マンチェスター・シティは勝ち、チェルシーとリヴァプールは引き分け。熾烈なタイトルレースを繰り広げる3チームは明暗の分かれた結果となった。

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

わずか9分間で3失点。まさかの引き分けに終わったリヴァプール

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3点リードからまさかの引き分けに終わったリヴァプール【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 これが優勝争いのプレッシャーなのだろう。後半10分にルイス・スアレスがラヒーム・スターリングとの見事なパス交換から3点目を決めた時点では完璧な試合だった。

 スタッツを見てみると、パス成功本数ではパレスの208本に対して529本。シュート数ではパレスの10本に対して26本と圧倒。

 さらに、後半30分までのチーム全体のパフォーマンス・スコア(オプタ社による攻撃、守備、ポゼッションでの評価)ではパレスの-56点に対して325点と完全に試合を支配していたことが示されていた。

 優勝するためには少しでも多くの得点を――

 この使命が突如としてチームのリズムを乱したのかも知れない。後半34分にダミアン・デラニーに得点を許すと、同36分と43分にドワイト・ゲイルに2点を決められ同点。わずか9分間で3点のリードを失ってしまった。

 リヴァプールは、この勝利以外求められていなかった試合を引き分けたことで1ポイントしか積み上げることが出来ず勝ち点81。順位表では未だ首位をキープしているものの、勝ち点80で2位のマンチェスター・シティは1試合を多く残している。さらに、得失点ではシティが9も上回っているのだ。

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