マインツの堅い守備を破ったボルシアMG
その中で岡崎は、タイミングを見てガイスからのロングボールに飛び出し、また前線から降りて、モリッツからクサビのパスを引き出すなど、いつもと変わらず最前線で精力的な姿を見せていた。守備面では相手ボランチのクラマーとノルドヴァイトに対応する。いつもよりディフェンスに人数を割いたチームにあって、前線での負担は大きかったが、奮闘し続けた。
対ボルシアMG戦での岡崎に対して、Kickerは「4」、そしてBildも「4」という数字を付与した。6段階の中での「4」は決して良い印象はないが、この数字は妥当と言える。
ボルシアMGがマインツにボールを回される格好で拮抗していたバランスは、22分に崩れることとなった。一度は弾かれた左からのCKを、コルブが拾い直して、またクルーゼが左サイドからクロスを送る。
ファーサイドにいたドミンゲスがヘッドで繋いだボールを、シュトランツルが頭で押し込んだ。前半を0-1とし、ボルシアMGがリードして折り返す。
リードされてなおマインツは5バックの布陣でゲームを続けたが、大外の2枚、左のジュニオール・ディアズと右のポスペクが、中央の3バックに対してウィングバックのような形を取った。前半に比べてときおり高いポジションを取りながら、マインツは反撃を試みる。
ボルシアMGもマインツの動きに対応した。中央の3枚に対してはクルーゼ、ラファエルが1人で相対し、両相手ウィングバックの裏のスペースに人数を掛けて迫ろうとする。そして54分、その左サイドを突いたヘアマンからのグラウンダーのクロスが、中央を流れて右サイドのクルーゼへ。クルーゼが振り向き様に左足を一閃した。スコアは0-2となってしまう。
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