明らかにトーンが違うセードルフ
「自分は中田を知っているが、本田は彼に迫る素晴らしいパーソナリティを持っている日本人選手。ダービーについても心配してない。むしろダービーの歴史や試合の重要性を私に説明してくれるのは彼でしょう」
ミラノダービー前日の記者会見で、本田の出場について質問を受けたミランのセードルフ監督は彼についてこう語った。ただ、彼の人となりについて言葉を重ねた一方で、肝心な試合での起用については明言を避けた。
これまでセードルフは、本田を先発させる時には「プレーするだろう」というふうに明言をしている。それと比較すると明らかにトーンが違う。
その一方で、地元メディアの間で本田の代わりに先発すると噂されていたポーリについては「自分にとっては常に重要な選手だ。ラツィオ戦の前に負傷し、その間にチームが固まってしまったのでベンチに回ったが、彼は本来スタメンとしてプレーしているべき人物である」とまで語っている。
システムは4-2-3-1。おそらく右サイドで使われる事になるポーリは、プレスで長友の牽制並びにコバチッチのパス封じを命じられる事になるだろう。残念ではあるが、ミラノダービーでの日本人対決が実現する場合には試合途中からになりそうだ。
他方、インテルの長友についてはスタメン出場が確実視されている。とりわけマッツァーリ監督は前日会見で、「(練習の状態を)見てきたが良かった」と彼のコンディションについて証言。
そして試合については「トップのパフォーマンスを見せてくれることを期待している。なぜなら彼はプレーの量とともに、質も保証してくれる選手だからだ」とまで語り、全幅の期待を寄せていた。