鍵を握るエヴァートン。ユナイテッドに続いてシティにも引導渡すか?
この対戦カードを見てみると、鍵を握る存在なのがエヴァートンだろう。対戦チームの中では最も低い配当を付けられており、リーグ順位でも5位でチャンピオンズリーグ圏内を争うなど、今シーズンのダークホースとも言える活躍を見せているクラブだ。
マンチェスター・ユナイテッドを解任されたデイビッド・モイーズ監督に11年間率いられた中堅クラブだが、今シーズン就任したロベルト・マルティネス監督によって前任者を超えるコレクティブなサッカーを実践している魅力的なチームだ。
シティ戦はエヴァートンのホーム、グディソン・パークで行われるが、このホームでの成績は18戦13勝3分け2敗と抜群の強さを誇る。これまでにチェルシーとアーセナルも退け、4月20日のユナイテッド戦では完璧に試合をコントロールして2-0と完勝。かつての指揮官、モイーズ監督に引導を渡している。
一方、シティはホームでは17戦15勝1分け1敗という成績を挙げているものの、アウェーでは18戦9勝4分け5敗と成績を落としている。
そして、グディソン・パークでは4連敗中。44年ぶりの優勝を果たした11-12シーズンにも0-1で敗れており、92-93シーズンのプレミアリーグへの改変以降、16試合でわずか2勝しか挙げていないのだ。
さらに、今シーズン7ゴール12アシストとチームをけん引する活躍を見せていたダビド・シルバが負傷。復帰時期は未定となっている状況はチーム力に大きな影響を与えるだろう。
優勝を争う3チームが1試合も落とせないことは当然だが、CL出場権を狙うエヴァートンにとってもこの試合は絶対に落とせない一戦だ。
シティは、アストン・ヴィラ、ウェストハムと続く最終2戦を“要塞”エティハド・スタジアムで戦うため、このエヴァートン戦の結果が優勝の行方を左右すると言っても過言ではない。