「若手の抜擢」に定評。香川の“同期”パウエルにチャンス?
これまでの監督キャリアで最も讃えられているのが「若手の抜擢」だ。アヤックス時代には、ライツィハー、セードルフ、クライファート、メルヒオット、ヌワンコ・カヌら往年の名選手をデビューさせた。
バルセロナではチャビ、プジョル、ビクトル・バルデス、イニエスタらライカールト時代から始まった“最強バルサ”の主軸をトップチームに抜擢。バイエルンでは、バドシュトゥバー、アラバ、コンテントを「バイエルンの将来だ」と高く評価した。
その一方で、前述のリバウドやリケルメと対立。第1期バルサ時代にボカ・ジュニアーズから獲得したリケルメに対して入団会見の席で「望んだ選手とは違う」と言い放ち冷遇。第2期バルサ時代にはソリが合わなかったリバウドをACミランへ放出している。
これを踏まえてユナイテッドではどうなるかを予想してみようと思う。まず、現有戦力ではヤヌザイは重宝されるだろう。そして、香川真司とともに入団会見を行い、現在はチャンピオンシップ(2部)のウィガンにレンタル移籍しているニック・パウエルがポジションを与えられる可能性も出てくる。
現在20歳のパウエルは、本来はトップ下かセントラルミッドフィールダーの選手。しかし、リーグ2(4部)のクルー・アレクサンドラ時代には14得点を挙げた強力なシュート力を買われてウィガンではセンターフォワードでも起用。31試合で7得点を挙げる活躍を見せている。
さらに、現在U-21チームに在籍しているウルグアイ人の右サイドバック、ギジェルモ・バレラもチャンスを与えられる可能性がある。その他にもユースに所属する選手にとっては大きなチャンスだ。