「どういう反応になるかは、やってみないとわからないからね」
きっかけは、笑点を見ながら、サッカーの「勝点(かちてん)」が「しょうてん」と読めるのでは? と感じたことだったと天野春果プロモーション部部長は話す。そこから川崎市内外で開催されている落語、寄席の会場に足を運ぶようになり、今回のコラボ企画実現に至った。
今回の「勝点」では、川崎フロンターレのチームカラーである水色の着物を「笑点」で着ている落語家・三遊亭小遊三が来場し、始球式も行う。
「有名な人がいないと難しいですからね。水色の着物を着ているのが小遊三さんだった。小遊三さんはヴァンフォーレがある山梨県出身。しかも本名が天野っていうんですよ(笑)。もともと5月3日は笑点の収録が入っていたらしいんですが、その収録が偶然にもキャンセルになった。『持ってるなー』と思いましたね」(天野部長)。
特設ステージでは落語とコラボしたさまざまな催しを実施。扇子を使った「そばすすり」シーンに挑戦する「そばすすりコンテスト」や、Jリーグホームタウンと縁のある噺家さんによる「Jリーグ大喜利」などが行われる。
当日試合前に流れる「落語風選手紹介VTR」の選手名の他、この日に販売する「手ぬぐい」、「座布団」、そして「マッチデープログラム」の文字を寄席文字界巨匠である橘流寄席文字書家の橘右橘(たちばな・うきつ)師匠が担当するという、こだわりぶりだ。
「どういう反応になるかは、やってみないとわからないからね」と天野部長は期待半分と不安半分のようだが、ぜひ当日はしっかりと勝ち点3を獲得して「お後がよろしいようで」と締めたいところである。
【了】
関連リンク
川崎フロンターレ 夢の等々力劇場 強く、楽しく、愛されるクラブであるために
ワンランク上のJリーグ観戦術
サポーターは敵か味方か?