疲労ピークのチェルシー。コンディション万全のオスカルが鍵を握る
一方のチェルシーもスカッドに問題を抱えていると言えるだろう。守護神ペトル・ツェフと主将のジョン・テリーがアトレティコとの1stレグで負傷。ジョン・オビ・ミケルとフランク・ランパードが累積警告で出場停止となっている。
さらに、27日にはプレミアリーグ優勝を争うリヴァプールとアウェーで対戦。デンバ・バ・とウィリアンの得点で2-0と重要な勝利を収めたものの、ポゼッション率で27%と押し込まれる時間帯が長く、アンドレ・シュールレが右足をつって途中交代するなど2ndレグに向けて不安を残した。
モウリーニョ監督はリヴァプール戦で主力の温存をしていたが、アスピリクエタ、イバノビッチ、アシュリー・コールがフル出場。デンバ・バとシュールレが後半途中まで出場し、ケイヒル、ウィリアン、フェルナンド・トーレスはリヴァプールの猛攻を耐える時間帯から出場している。
アトレティコとの2ndレグに出場する可能性のある選手で温存出来たのは、オスカルとダビド・ルイス、出場停止だったラミレスの3人のみとなってしまった。
チェルシーはアトレティコとの1stレグ、リヴァプール戦と2試合続けて強敵とのアウェー戦を批判覚悟の“超守備的”戦術で乗り切っているため、選手の疲労はピークに達している頃だろう。
ただ、2試合続けて守備重視だったため起用されなかったオスカルは抜群のコンディションを維持出来ているはず。ホームで戦う2ndレグではより攻撃的に戦うことが予想されるため、満を持してオスカルの活躍に期待していることだろう。
さらに、負傷離脱していたチェフ、テリー、アザール、エトーが全体練習に合流したという情報もある。負傷から復帰して即先発は難しいだろうが、アザールとエトーは一発で試合を変える力を持っているだけに交代のカードとしてベンチにいれば心強い。
29日の一戦では、大方の予想に反してレアル・マドリーがバイエルン・ミュンヘンに4-0と大勝。5月24日に行われるエスタディオ・ダ・ルスでの決勝は、マドリー・ダービーとなるのか、それともモウリーニョの古巣対戦となるのだろうか?
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