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ブンデス日本人選手、第32節現地採点を振り返る。残留への大きな貢献を果たしたW酒井の安定感

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

まずまずの酒井宏樹。評価が分かれた酒井高徳

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酒井高徳への評価は分かれた【写真:原田亮太】

 守備面では酒井宏樹は主にハルニク、酒井高徳に対応し続けた。ディフェンスにおいては、右SHフスティ、右ボランチのシュミーデバッハ、そしてマルセロと上手く連携を取りながら、終始安定した守備を見せる。

 ハルニクに対ししては、フスティと挟み込むようにして応対する。また、ハルニク、酒井高徳にボールを供給するサイドチェンジからの1対1にもきっちり対応した。ゲームを通して、シュトゥットガルトに右サイドから決定機を作らせることはなかった。

 この試合の酒井宏樹に対してKicker誌は「3.5」、Bild誌は「3」という採点を付与している。ゲームを通した酒井宏樹の安定感を考えれば、ごく自然な数字と言えそうだ。開始早々のクロスをヤコナンが決めてくれていたら、また違った採点になるのかもしれないが、それはあくまで欲を言えばの話である。酒井宏樹のクロス自体はやはり光るものだった。「3.5」「3」という数字自体に悪い印象はない。

 一方で酒井高徳にKickerは「4」で、Bildは「2」と、評価が分かれることになった。このような数字が付与されたことは、正直分らないところである。対ハノーファー戦での酒井高徳のプレーを振り返ってみても、「4」という数字が付くほど悪いものではなかった。かといって、得点に直結するアシストをするなど、「2」という数字が付くような場面も見受けられたわけではない。

 左SBとして先発出場した酒井高徳は、主にフスティと酒井宏樹を見る格好となる。開始早々に酒井宏樹にクロスを入れられた場面を除いて、シュトゥットガルトの左サイドが破綻をきたすようなことは特になかった。酒井高徳も左CBのニーダーマイヤー、ボランチのグルエソと上手く連携を取りながら、酒井宏樹に1対1で当たるなど、ハノーファーの攻撃に対応していく。

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