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CLベスト4・2ndレグ。1点差リード、オッズも示した優位だが――。本当にレアルは有利なのか?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

バイエルンとのアウェーゲーム未勝利。鍵を握るカウンターの破壊力

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ロナウドのコンディションは高まってきている【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 バイエルンのホーム、アリアンツ・アレナに乗り込むマドリーは、1stレグを1-0と先勝。過去のデータを見てみると20勝12敗で、マドリーの勝ち抜け率は62.5%となっている。

 ウィリアムヒル社のオッズを見てみると、バイエルンに1.61倍、ドローに4倍、マドリーに5倍とホームチームの有利を示す配当となった。

 しかし、決勝進出を予想するオッズではマドリーに1.67倍、バイエルンに2.1倍。優勝チームを予想するオッズでもマドリーが2.75倍でトップ、次いでバイエルンの3倍となっている。やはり1-0での勝利は勝ち抜けに向けて有利なスコアということなのだろう。

 とは言え、マドリーにとっては不安なデータも存在する。マドリーはバイエルンとのアウェーゲームでは1分け9敗と勝ったことがないのだ。さらに、ドイツ勢全体とのアウェーゲームでも計27戦でわずか2勝。

 ドルトムントとのベスト8でもホームでの1stレグを3-0と快勝しながら、アウェーでの2ndレグで0-2と敗戦している。

 さらにバイエルンを相手に先勝したとは言え、ポゼッション率で28.3%と惨敗。もちろん、マドリーとしてはポゼッションを捨ててカウンター狙いに割り切った結果とも言えるだろう。

 しかし、ホームゲームで“アウェーの戦い方”を強いられているようでは実際のアウェーゲームではより厳しい戦いが待ち受けることになる。無失点で乗り切るのは至難の業だ。アウェーゴールを奪う必要に迫られる可能性は十分にあるだろう。

 ただ、1stレグでは負傷明け間もなかったクリスティアーノ・ロナウドだが、26日のオサスナ戦では2ゴールを記録。2ndレグに向けてコンディションも上がってきているはずだ。

 逆に1点でも奪ってしまえば2ndレグで敗れたとしても合計スコアで勝ち抜ける可能性は大きく高まる。カウンターの破壊力を維持するためにも、体調不良でオサスナ戦を欠場したガレス・ベイルの回復が望まれる。

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