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リヴァプール、痛恨の敗戦。ジェラード凡ミスもファン・選手は主将を支持“決して独りでは歩かせないから”

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

敗戦にも響き渡った「You’ll Never Walk Alone.」

 この結果、順位表ではリヴァプールが勝ち点80、チェルシー勝ち点78、シティ勝ち点77となった。しかし、シティは1試合多く残しているため、3チームが残り試合を全勝するとリヴァプールとシティが勝ち点86で並ぶ。

 そして、得失点ではリヴァプールの50に対してシティは58となっているため、シティ有利の状況と言えるだろう。

 しかし、そう簡単にいかないのがプレミアリーグだ。シティは、5月3日の第37節でエヴァートンとアウェーゲームを戦う。今シーズンのエヴァートンは容易に勝ち点3を計算出来る相手ではない。

 ただ、ファンにとってはこのスリリングな展開はたまらないものだ。この第35節の結果によってタイトルレースが最終節まで楽しめることとなった。

 24年ぶりの栄冠を目指すリヴァプールにとっては痛恨の敗戦となってしまった。それでも終了間際、アンフィールドのサポーターたちが選手の背中を押すように「You’ll Never Walk Alone.」を歌っていたことは印象深かった。

「嵐の中を歩くなら 上を向いて歩こう 暗闇を恐れずに 嵐の向こうには黄金の空が広がっているから 歩き続けておくれ 希望を持ちながら 君は独りぼっちじゃないんだから」と。

【了】

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