攻め抜く姿勢を見せて勝利を掴んだ湘南
「勝ったうちの1試合」
試合後、Jリーグ記録となる開幕9連勝について問われた湘南・曺貴裁監督の言葉だ。J1で通用するチーム作りを進めている以上、J2で何連勝しようと現状に満足しているわけにはいかない。もちろんJ2を低く見ているのではなく、常に高いレベルを目指しているからこその言葉だ。
それでも、やはり開幕9連勝は偉業だ。一過性の勢いではなく、これぞ湘南スタイルというべきサッカーで勝利を積み重ねてきた。
横浜FCと対戦したこの日の湘南は、前半6分にゴールを許し、今シーズン初めて相手に先制された。しかし、焦りの色はピッチの選手たちからも、そしてベンチからも感じられなかった。
むしろ、「これで我々がスタイルを崩してしまうと相手の術中にはまる」と曺監督が話せば、DF遠藤航も「いつかは先制される日が来ると思っていたが、自分たちのやることは変えなかった」と、失点にも全く動じていなかった。
そして前半のうちに逆転に成功すると、後半も得点こそなかったが、攻め抜く姿勢を見せて勝利を飾った。