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“赤いマージー・ビート”リヴァプール。24年ぶり栄冠に向け最大の敵“パンクロッカー”モウリーニョを打ち破ることが出来るか?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Getty Images

CL並行で過密日程のチェルシー。負傷者などベストメンバーではないが…

 ブレンダン・ロジャース監督はワトフォード、スウォンジー、リヴァプールと率いた3クラブで計6度チェルシーと対戦して3分け3敗。そう、一度も勝ったことがないのだ。この自身のキャリアでも最も重要な一戦で初勝利を挙げることが出来るだろうか?

 巷では、チャンピオンズリーグ(CL)を掛け持つチェルシーに対して日程的に有利だと言われているが、それはリヴァプールの勝因にもチェルシーの敗因にもならないはずだ。

 リヴァプールは、09-10シーズンを最後にCLの舞台から遠ざかっており、昨シーズンの収益額ではチェルシーの3億340万ユーロ(約430億円)に対し、2億4060万ユーロ(約340億円)と約90億円の差が生まれている(デロイト・フットボール・マネー・リーグ調べ)。

 現に今シーズンの獲得選手総額では、リヴァプールの5020万4000ポンド(約86億2700万円)に対して、チェルシーは1億1277万2000ポンド(約193億8000万円)もの巨額を投じている。

 100億円以上も多く資金を費やしておきながら日程を理由にするのはフェアではない。ハッキリ言って「ダサい」。イカしたロックンロールとは正反対の言葉だ。

 そうは言っても、アトレティコ・マドリー戦でペトル・ツェフとジョン・テリーが負傷。ツェフは欠場が決定しており、テリーは微妙な状況となっている。

 さらに、ラミレスが19日のサンダーランド戦で相手選手に肘打ちをお見舞いするというパンクスぶりを発揮したことによって、4試合の出場停止処分を食らうなど、明らかに状況は苦しい。

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