勢いを増す“マージー・ビート”。19歳スターリングが鍵を握る
プレミアリーグはいま、胸が高鳴るような熱いタイトルレースを繰り広げている。
ザ・ビートルズを生んだ“マージー・ビート”発祥の地リヴァプール、ザ・クラッシュやセックス・ピストルズを生んだ“パンク・ロック”の聖地ロンドン、ザ・スミスやオアシスを代表とする“オルタナティブ・ロック”の街マンチェスターが熱く燃え上がっているのだ!
なかでも、最も長い歴史を持つマージー・ビートの勢いは凄まじい。ウィルコ・ジョンソンのギタープレイのように軽快かつ鋭いパスワークで得点を量産し、ルイス・スアレスが30試合30得点、ダニエル・スタリッジが26試合20得点と得点ランク1位2位を独占しているのだ。
そして、その中心としてチームをまとめる主将スティーブン・ジェラードは、年老いてなお世界中を熱狂させるポール・マッカートニーの如く老練さを発揮。若かりし頃とはひと味違った魅力を放っている(ただし、ポールはエヴァートンファン)。
さらに19歳のラヒーム・スターリングは、ハンブルク巡業時代のビートルズのように怖いもの知らずでギラギラしながらも観客をワクワクさせるような輝きに満ちている。出場停止のジョーダン・ヘンダーソンに加えて負傷中のスタリッジが欠場となれば、鍵を握る存在となるだろう。