放映権料収入と成績は関係があるか
この夏のオフではこれらの収入をどう強化に活用するのかが興味深い。とはいえ、フットボールファンであれば「実際に強化費と順位は関係あるのだろうか」という素朴な疑問をお持ちのはずだ。そこでまずは、この放映権収入が今季の順位にどう影響を与えているのかを考察したい。
2012-2013シーズンの放映権料収入トップ10、そして、2014年4月末(35節終了時)時点の順位は、表1の通りである(単位は1万ポンド)。
放映権収入とリーグ順位との間には、差異があるケースがある。たとえば表にはないが、昨季リーグ16位だったニューカッスルだが、放映権収入では4600万ポンド(約79億251万円)で、リーグ12位であるフルハムの4560万ポンド(約78億3380万円)を上回っている。
こうしてみると、1位から7位までは昨季の放映権収入が如実に反映されていることが分かる。サー・アレックス・ファーガソンが退任し、デイビッド・モイーズが新監督の座に収まった昨季王者ユナイテッドの低迷を除けば、それほど大きなサプライズは感じないだろう(その後、モイーズは解任)。
もちろん、クラブの収入源は放映権料だけではない。他にもスタジアム収入(チケット)、マーチャンダイジング収入、スポンサー収入などがある。
だが、プレミアの場合、リーガ・エスパニョーラの6億ユーロ(約848億5100万円)やセリエAの9億ユーロ(約1272億7330万円)を大きく上回る規模で放映権収入を得ているため、まずは、放映権を軸に「順位」と「お金」を見たわけだ。
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