バイエルンにもチャンスあり。決勝進出の鍵は前半の決定機
続いての6項目。
マドリー | バイエルン
失点:9 | 8
失点:前半/後半:6/3 | 1/7
被シュート数:130 | 82
被決定機数:15 | 7
1対1勝率:54% | 50%
ミスパス率:12% | 10%
ここで目立つのは、マドリーはバイエルンに比べて前半に失点を喫することが多い、ということである。対照的にバイエルンは後半に失点することが多い。また、マドリーは被シュート数、被決定機数においてバイエルンを大きく上回っている。
その多さを見れば、2ndレグでバイエルンがマドリーを相手に決定機を作り出すのは不可能なミッションではないだろう。先の7項目との繋がりで考えれば、バイエルンが前半の内に決定機を作ることができるかどうかが、勝負の行方を握るカギと言えそうだ。
そして最後に記載されているのはヨーロッパカップでの両チームの戦績である。
マドリー | バイエルン
参加大会数:57回(そのうちCL18回) | 46回(そのうちCL17回)
参加試合数:462試合(そのうちCL197試合) | 399試合(そのうちCL185試合)
戦績:263勝83分116敗 | 220勝93分86敗
勝率:57% | 55%
ここでもマドリーがバイエルンを上回っている。マドリーの欧州での歴史と伝統が伝わってくる。
こうしてこれまでの項目を眺めてみれば、準決勝の1stレグが1-0というスコアでマドリーの勝利という結果に終わったこともどこか合点が行く。そして2ndレグに向けてバイエルンにチャンスが残されていることも、見て取ることができる。
つまりペップ・バイエルンはレアル・マドリーというひとつの歴史に対する、最強の挑戦者なのである。
【了】