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逆転狙うレアル戦、ペップの自信を裏付ける脅威のデータ。バイエルンの決定機成功率は100%

text by 本田千尋

決定機=ゴール。驚異の決定力を持つバイエルン

逆転狙うレアル戦、ペップの自信を裏付ける脅威のデータ。バイエルンの決定機成功率は100%
今季の攻撃データ

次にヨーロッパカップの獲得数及びヨーロッパの大会での対戦成績についてである。ヨーロッパカップの獲得数については、マドリーが11回、バイエルンが7回を誇る。

そのうちCL(前身のチャンピオンズカップも含む)については、マドリーが9回、バイエルンが5回と、エル・ブランコが大きく引き離している。しかし現行のCLがスタートしてからは、マドリーは3回、バイエルンは2回とさほど差はない。それでもエル・ブランコが一歩リードしてはいる。

ヨーロッパの舞台での両チームの対戦成績は、マドリー7勝、バイエルン11勝、2分となっている。これまでの数字からすると意外な気もしてしまうが、直接対決ではバイエルンが上回っている。

そして「CL 2013/14シーズン」と題されたデータがある。項目は13に分けられている。まず前半部7項目を記載する。

マドリー | バイエルン
ゴール数:32 | 24
セットプレーからのゴール数:3 | 5
交代出場選手によるゴール数:0 | 3
カウンターからのゴール数:5 | 2
決定機数:35 | 17
1ゴールにつきシュート数:5 | 8
ボール支配率 :54% | 66%

こうして眺めれば、マドリーのゴール数の多さと、バイエルンのボール支配率の高さがまず目に留まる。この7項目だけでも、両チームの性格が如実に見て取れる。

そして気になるのはバイエルンの決定機数の少なさである。この数字とセットプレーからのゴール数とカウンターからのゴール数を足すとちょうどゴール数24になる。つまりペップ・バイエルンにおいては、決定機を作り出すということが、そのままゴールを意味する。決定機=ゴール、ということだ。

マドリーに敗北を喫したあとの1stレグを終えてのペップの自信の源は、こんなところにもあるのかもしれない。ミュンヘンでの決戦では、決定機を作りさえすればよいのである。

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